CP

頼りがいある他人

意を決して裏側を覗きこんだ。最後に見たときと同じ姿勢のまま、男はそこにあった。 ※現パロ ※キャラによる犯罪行為

夏の林檎

「林檎が落ちてくるんだ」 そう言ってイスファーンは語り始めた。 それは先日中庭で倒れてからというもの、たびたび見るようになった――

窮鳥

王都から北上すること数ファルサング。そこには手頃な広さの林があって、イスファーンは時間と身体が空くと狼たちを連れてよくそこへ向かう。青い若草の匂いを運ぶ早春の風は清爽で、イスファーンは馬上で大きく深呼吸した。道傍にはラーレの花が群れ咲いて目…